土曜日, 10月 06, 2012

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君は結局どこの誰なんだ?

モアエの四方山話、一応は最終稿のつもりです。
よろしくお願いします。


一応『自分はこう思う。』との話です。

いままでのいきさつは過去の記事(
その壱、
その弐
)を見ていただければと思いますが、

まとめを

①モアエの実像はよくわかってない

②レガニやエウノータス、クルジィなどに近い部類

③2012年にペルー便でかつてないほど入荷された

④本当にMoaeなのか?acrensis疑惑。


とのやっかいなカンジです。

まぁわりと地味男と地味子に思われてる種ですし、ここにこんなに熱くなっても。。。

ってのもありますが、自分は楽しいんで好きに書かせてください。




Ap.cf.moae 3
DSC04251_convert_20121005010840
この2つの写真は2012年9月にペルー便で輸入されたおそらく4回目の入荷のものです。
こいつがAp.acrensis疑惑の子です。いい色出てきてます。
さて、以下にある4匹を。。。
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左から
①2012年3月GPSでも一応確認済み、Ap.moae ”real moa” 一緒にジュルエメ、ユルエン来日
②2012年3月ふたたび現れたAp.moae ①とはちょっと場所違うらしい。またしてもジュルエメと
③2012年8月三度あらわれたAp.moae ①,②より色でそう。。。
④2012年9月遅れてきたエース おまえはAcrensisなのか?

②の子供もまだ小さいですがとれてます。数少ない。。。
①~③は会長便で④だけ違う業者でしたね。④のインボイスはAp.Crruzeiro 2
まぁ、そっくりです。
特徴としては前も書いたものとしては。。
Ⅰ:moaeの胸ビレ基部(pectoral spot)はいわゆるエウノータスパターンではない!
Ⅱ:cruziのようなアブドミナルストライプはeunotus同様認めない!
Ⅲ:ヒレはあんまり伸びない(*個体差はある)

以下、私見なので参考程度に。。。
Ⅳ:おそらく純粋にラウンドテール(MAXサイズでも) でほぼ無地。
  よく見ると上下は黄色っぽくて中心は透明地に赤褐色の格子模様(←個体差かも上から2枚目見てください) 
Ⅴ:オスは顔に赤い模様が入るものが多い。体部におよぶものもいるが原則ラテラルバンドの上側
  で下側に出ることがあっても、その場合は上側メインで下のみってのは多分ない
  もちろん、ほとんど赤が入らない個体もいると思われる
Ⅵ:テトラ本英語版、MERGUSに出てる体下半分でトランスバーサルバーが薄いは怪しい。

で追加
Ⅶ;ラテラルバンドは目のすぐ後ろにはじまり、胸ビレあたりでは太くなる。
  その後はおなじような太さでコーダル手前で消失。消失する時はコーダルの上半分の高さ

Ap.cf.moae
わかりますかね?
写真は3号機(現在薬浴中)なんですが、コーダルスポットでみてラテラルは真ん中より上なんです。
別に珍しくないです。クルジィもそうです。じゃあ、なんで書いたかというと
ここがAp.acrensisとはわかりやすく決定的に違うと思うんです。
Ap.acrensis
Ap.acrensis
これがAp.cf.acrensis sp.”orange-belly”自分はAcrensisとsp.Acre”orange-belly”は
同種だと思ってるのでこの徐々に太くなってコーダルの真ん中に入ってくラテラルバンドが
Acrensisのラテラルだと思います。
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生息域はMoa川がピンク丸でAcre川がオレンジ丸すこし距離あります。sp.Cruzeiroってのは「んー。」
ゆえに
自分のメラニンパターンのイメージでは4号機はAcrensisではなくmoaeやcruziだと思ってます。
Anでこの話をしたら楽しそうに聞いていただきました。
こういう話はやっぱりいいですよねー。こんなんが好きな人間同士ですから。楽しまないと。

尾ビレもちょっとちがうでしょ?この2種。

Ap.Moaeの尻ビレは赤と青でペルー系っぽいですけどね。でも、Moaeはこうなんでしょう。

UweRomerのMERGUS2だとMoaeに似てる奴がAp.sp Melgerで出てますが、
メスにはアブドミナルストライプ少しはでるみたいなんで違いそうです。
(てか、コレ。。。p939-941のやつ本当にMelgar?Nanay川にこんなのいるの?)

今回あらたに参考にしたのはコレ
Datz本とか呼びます。Moaeの写真すこしあります。

image
image
Ingo Koskowski著
写真が特徴が分かるようなものを選んでて助かりますが。。。ドイツ語!またか!
もうドイツでもいって勉強しろとゆうのか?それともAMAZONか?

Ap.moae
メスです。同じ特徴をちゃんと持ってます。

Ap.cf.moae
お腹は黄色です。

現状、Cruzeiro do Sulからくるアピストでこれら以上にMoaeらしいアピストは
いませんし、最初にGPSで確認してとってきたといわれるMoaeと
それ以降のMoae、cf.Acrensis(ウチの4号機)も魚の特徴は同じかと見てます。
個人的には全部Moaeで同種です。
じわじわ色が出てきてます。。。まだ良くなりそうです。


余談みたいなものを。

誰が見てもエリザベとアガシジィを間違えないでしょう。
でも、そのようにはならない魚たちがいっぱいいます。
それをどんな名前で出すかは難しい判断があると憶測してます。
じゃあ、そのままインボイスで売れば?と言われるかもしれませんが、
それこそ大変なことになります。パラレルがアルゴドンだったり、ゲフィラがアガシジィなどなど
もうもう見られたもんじゃないです。
だから、本当はすべて飼い主が『君はどこの誰だい?』と聞いてあげるのが丁寧でしょう
「そんなの出来ない!」
ええ、同感です。
でもまぁ、考えてみてもいいじゃないと自分は思ったので、ここ1-2年でいろいろ本を読んでます。
まぁ自分をはじめエンドユーザーはいい意味で趣味であって商売ではない。
人それぞれの方法でひたすらに興じるのみですw

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8 Comments

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モアエ談義いつも楽しく見させていただいています^^
モアエについては、現時点でこれがリアルです!というスタンダードが明確になっていないので、各自で持っているモアエ像で判断するしかありませんもんね。
ychmltさんがいつかモア川にモアエを求めて採集行ってくれることを期待しています(笑)
あと、今日はB-HOUSEさんに入荷していたモアエを見にいってきました^^今までで見たモアエという名で入荷したアピストの中で一番自分のモアエ像に近かったと思います^^
また、モアエ話書いてくださいね~!(^-^)

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apisto_gallreyさん
いつもこんなネタにコメントありがとうございます。
Anでももうモア川いくしかないよ!って言われましたw
B-Houseさんのモアエはどうでしょうか?
ウチのとはまた違うのでしょうか?

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今回もかなり独断と偏見に満ちたお話です。
イントロ:まずお魚の模様には奥の方(ベースにある)基色と表面にある落ち着いてから出てくる表色があると思います。(ジャウーキャットてナマズなんか基色が黄色で表色が
黒なので大きいジャウーは見た目には黒色にしか見えません)
中間部:私は輸入がメインなのでお魚を個体群で見る機会が多くあります。(少しひいた観点からお魚が見えます)皆様の様に落ち着いてメラニンとかを見る時間はありませんです。
本題:1号機~4号機までの時期と何便が合っているとの前提で1号機は間違いなくモア河です。2号機も間違いなくモア河です。しかし3号機はモーラ河からです。誰にも聞かれなかったので言ってませんでしたが。4号機はしりませんです。(何故モーラ河なのか?モーラ河の位置がわからなかったら言ってください。)
入荷の印象でみると、1号機はかなり地味なのに口から腹にかけての黄色が濃い印象でした。いわゆる基色が部分的にではありますが黄色がのってました。3号機はそれに比べ入荷時に黄色がほとんど無く(基色に黄色がないと判断)、変わりに赤や青などの色彩が見て取れました。これも1,2匹づつでは分からないのですが
まとめて10ペアー20ペアーを一気に少しひいて見ると見えてます。それが種とは関係ないとも思いますが印象をいってます。4号機も問屋さんで個体群を見たのですが、光量と光質の関係で比較にはなりませんでした。
個人的には1号機のすごく地味なのがモアエで3号機(4号機も同じかな?)のがモアエの地域変異だと思います。
総論  モアエは断定してはいけません。それぞれのモアイ像ではなくモアエぞうを持ってしてモアエだと思った方が良いと思います。
追記1、B-HOUSEさんのはたぶん3号機のロットです
追記2、クルゼーロ2というインヴォイスネームは、あのあたりの魚は全てクルゼーロ・ド・スーがベースでクルゼーロ1がジュルエメでクルゼーロ2がモアエの現地での分け方です。
読み返しても言いたいことが書ききれない伝わらないきがします。

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HIROさん
詳しい内容ありがとうございます。
便は間違いないと思います。4号機は普段と違う入荷ルートだったようですね。
個人的な印象では、3,4は全く同じですね。
ただ、1号機、2号機の印象と3,4号機の印象はことなり、
3つに分けてはいますが、種レベルの違い(定義なし!)とは
今の所は認識してません。上手く表現出来ないので明文化については
現状避けているのが実際ですねw
1,2はmoaの中でも違う場所と推察してます。
Moraについては場所調べて見ますね。
個人的には色彩による印象での種差の判定は避けるようにしてます。
HIROさんのおっしゃる基色というのは納得する部分は少なくないです。
(地域差として考えられるのでは?と認識してるのが今のところですね。)
メラニンについても興奮時と色飛んでる時の2タイプがありますね。
いずれの種でもそうだと思いますが、そのあたりまで留意した種の判別は乏しいのが現状ですね。
そんなの出来るか!って言われれば、そりゃそうですね。
としか言えませんが、有効だと思ってます。
現状の認識としては他にこれよりモアエらしい魚もあの辺りからは来てないようなので、
自分はこの子達をモアエと信じてる!今後の入荷に期待します!
っという感じでしょうか?
伝われば嬉しいです。
こういう種に出会えこのような話が出来るのも
業界の方々の挑戦のおかげです。
いちエンドユーザーとして深く感謝をしています。
これからも素敵なアピストに出会えることを
楽しみにしています!

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締めくくられたから書くなってこと(冗談)でも書きます
次にエクアドル便の到着の仕方を書こうかと思うのですが少し業界的(現地的)にちょっといやらしい文章で夢を壊す恐れがありますけど書きますか?書きませんか?
ペルー国境、本当にエクアドルからの論争には終止符が打てますけど?
ちなみに私の知る範囲ではエクアドルの最上流のパラレルが・・・・。これが昨日言っていた見てほしいアピストです。買ってとは言ってませんので勘違いしないでください。多分知ってらっしゃるお店のHPにのるかもでも河名言い忘れたのでこのコメント見てる人の為にとっておこうかな(冗談)たぶん電話で河どこだったっけと聞かれるはず。

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HIROさん
見てきましたよー。あの挑発的な尻(コーダル)をーw
たしかに見るべきでした。しかも、全員あんな尻をしてるとは全くけしからん奴等ですねw
今のところNapo水系の最上流ということですよね。
昔はマラノンもナポもウカヤリもジュルアもあのあたり全部が
巨大な湖の一部だったようですから、最初にナポ川に取り残された
パラレルタイプということになりそうですね。
つまり『一番混じりっ気なしのパラレル』というべきでしょうか?
しかし、あの尻はけしからんですねwなんとそそられることか!!
一緒に来たのもアレですから、場所の話ももう十分照明できてるでしょうし、
個人的にはパラレルシュトライフェンのHolotypeというべき存在ですね。
もっと下流にもあの尻をしてる奴等はいますが、全員というのが決定的ですね
飼いこまなければ見えないこともあるでしょうが、
今のところの第一印象ではこんなとこですね。
いい仕事ですね!加えてありがとうございます!
そうそう、いつだってなんだって書いて行ってくださいねー!

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ふぅ、だんだんバテテきてるHIROです
一応ロカの説明と独断と偏見にもとずいた書き込みです
ナポ川をペルーから上流に上っていくとエクアドルに入ります、少し行くとロカティフォルテです。さらに上流に上っていくとコカというまちがあります。
コカを超えたら川が二股に分かれます。右に行くとコカ川、左に行くと名前知らない川です。
お尻の綺麗なパラレルは右行った方(コカ川)さかのぼっていくとつきます
前回来たエクアドル・クルジー(少し緑がかったレガニーっぽい個体)は左側に行った川の方です。
以下勝手な見解、コカあたりでナポ河合流してるという事はコカより下流では混ざる(天然ハイブリッド?進化?)する感じですかね?
ロカの正確性70~80%位なのでこの辺でやめておきます
PS アピスト飼っている方の分類としては理系型、文系型、芸術型に分かれるような気がします。文系型の人は、経理や営業などの仕事がら、数字がしっかりでて割り切れる世界に生きてらっしゃるのでアピストもこうである!と言いきってしまいます。理系型の人は研究職、開発職、医療などの関係なので、ほぼ答えの出ないことを仕事としているのでこういう見解もあるよ!みたいな感じになります。芸術型はデザイナーさんみたいな仕事なので純粋に綺麗な個体はきれいだと表現してくれます。こう考えると押し付けられる見解の相違も頭に来なくなります。
ではでは

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HIROさん
いつもありがとうございます。
バテバテですか!気が向いたらでいいですよ?
話し聞けるだけで面白いですw
かなり上流なんですね。
あんなとこにもいるんですねー。
前回のは左側とこれまた上流ですね。
んー、そうすると右と左がまじると。。。なんて考えちゃいますね!
しかし、分類と仕事の絡みはピンと来るかもしれません。
ちなみに自分はバリバリの理系職です。
また、気が向いたらなんでも書いていってください。

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