![image](https://31.media.tumblr.com/1e7dd15e97b6fe89223fc45200eb2a9d/tumblr_inline_nh4hykHz5e1t73v28.jpg)
なかなか忙しく記事も御無沙汰になってしまいました。
仕事が忙しいのがいいわけです。
ただ、この趣味に興じられるのも仕事あってのものですね。
落ち着いて写真を撮る時間がないため、写真はちょっとあれな感じです。ご容赦を。
中身はいつもの四方山話で、
今日はネグロ!みんな大好き Rio Negro!、
Ap.”スペードペルテンシス”を通じて
ロカリティの不確実性と同じロットの魚がなぜ各店頭で異なる商品名になるのかについて
魚とは無縁で仲介する人間の問題とも言える話です。
誰かが書いてもいいんじゃ?と思い筆をとりました。
また、こんなことを記事にしても。。とも思いましたが、
興味ある人もいるようなので、
今この記載している瞬間の自分なりの考えと理解を示します。
![Ap.sp.Spade-pertensis](https://farm4.staticflickr.com/3908/14475237451_3483b9854d_o.jpg)
ちなみに現状はこんなかんじ。
自分「今日は、まぁ、君にはどーでもいい話だよ、スペードペルテン君」
アピ「ふーん、それよりこの水じゃぁ、我々もくつろげないなぁ。ちょっと子作り、子育てはね。。」
自分「ごめん、これでも手をつくしたんだが。。。正直途方に暮れてるよ。。
サエさんも、ビンデンさんも、ミウアさんもこれで問題なかったんだが。。
はて。。どうしたら良いやら。。」
アピ「過信はよくないね。頼むよ。」
自分「すまない。。」 (要は子が取れる気配がないんです。誰か助けて。)
さて、本題にもどります。
今回のスペードペルテンはイサナからということで当初現れましたが、一石が投じられております。
イサナってこっとはないだろうとのことです。
過去を振り返るとウルバキ、イーリャグランデ、アイワナなどの名を冠しております。
つまりはサンタイザベルに一度集まるのが、一般的かなとなる。あとはヤノマミですね。
![image](https://31.media.tumblr.com/8fc6a6f6711c88883e39f923f0760897/tumblr_inline_nhbig7nE4j1t73v28.png)
話は緑枠のアップ
![image](https://31.media.tumblr.com/9cb18c3be2e0f16b72574274f0f0822e/tumblr_inline_nhbigj2hQG1t73v28.jpg)
現在までに来日したスペテンは地図右端はサンタイザベル周辺の河川がメインです。
他ではあまり聞かないロカリティですが、ヤノマミもサンタイザベル北岸エリアと言えそうです。
では、イサナはどこかというと左上のほうにあるネグロ最大の支流のひとつです。
さてイサナにスペテンはいるのか?ということになりますが。。。
個人的な答えは「いないと思うが、そうとは言い切れない」とさせてください。
理系職な人間である自分は何かを言い切ることは出来ない性分なんです。
この世界は例外にあふれてますから。
ぱっとみるとかなり距離がありいままでの入荷からはイサナにはいないんじゃないか?
と考えたいですが
現地シッパーはRio Icana sp.とのこと。
文字通りならこれはイサナから来たスペテンです。
でも、もしかしたら、
こないだイサナの~~が高く売れたとかを耳にして誰かがIcanaとか言うかもしれません。
現地採集人→仲買人→輸出業者→輸入業者→小売業者→エンドユーザーってのが
一般的な流通のようですから、どこかで何か変わる可能性は各段階にあります。
そしてシッパーから輸入業者(卸)をへて各店頭にやってきていざ販売となると難しい。
よく『自分が店をだしてたらどう売る?』と自問します。
イサナってのはなぁ。。。と思い便名表記にするのが無難かなぁ。。。なんて
思いAp.sp.”spade-pertensis” マナウス便やれサンタイザベル便?なんて思います。
ただ、そういうことを小売店な自分がやるべきなのかとか考えてたりして
Ap.sp.”spade-pertensis”イサナとするべきか。。。イサナじゃないとも言い切れないし。。。
これは判断をユーザーに任せて売るしかないなとか。。。
どれも間違ってるなんていえないと思います。
人間で例えるのもあれですがロシアのカルムイキア人はモンゴル帝国がロシアにまで及んだ際に
結果、取り残されたモンゴル民族です。ぱっと見れば白人ばかりのエリアにポンと黄色人種の
集落というか共和国がある状態です。(=人種島といいます)
同様にスペードペルテンのいるイサナのイガラッペが
ポンと取り残されたかのように存在してもいいんじゃないかとも思える。
(まぁ、そうするともう少し形態的に異なっていてほしい気もしますが。。)
いずれにしろ
「外見と過去の情報に基づく判定はあくまで個々の判定であり事実とイコールとは限らない。」
これは
sp.shallyとルエリンギ
ユエンシスとアルパフアヨ
ジュルア2とロシタエ(ウリアス)
などなどにも応用できる話だと思います。
どこどこにアレはいないってのを言い切るのは本当に難しい。
各店舗も難しい判断が要されるものです。
![Ap.sp.Spade-pertensis](https://farm4.staticflickr.com/3873/14292162897_eb9bc54852_o.jpg)
感謝したいのはどの店舗も右に習えで同じ名前をつけて販売していないことです。
もしどこもサンタイザベルで売ってたら
疑問もなくイサナからきたかもしれないスペテンをサンタイザベルら辺と思っただろうし
もしどこでもイサナだったら、何も悩まずイサナにもいるんだ。へ~、となってしまう。
こういう際どい領域の際どさをそのまま受け止め
この子達を愛でてあげたいです!
結論:自分はお店をやってなくて良かった。各店舗の皆様ありがとうございます。
しかし、イケメンです。いやぁ~イサナとかサンタイザベルとかまぁ気になるんだけど
本当君イケてるねー!そっちのほうが大事だよねぇ!
フィンスプの写真がとれてないのが残念です。
頑張れと思ったら是非応援ください!
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1/28/2013
Tags :
Ap.cf.ペルテンシス”スペードペルテン”
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14 Comments
いや~気になりますスペテン(笑)
Reply Delete通常のサンタイザベル産ではないですね。
イサナ産も?ですが・・・
過去2、3年で入荷のみるタイプはラウンド~スペードになりますが、今回便はラウンド~ライアー~スペードでしょ?
昔、松栄便で来たのと同じかな?産地忘れたけど(笑)
アキンさん
Reply Deleteこんばんは!
オスは2匹ですでにスペード気味のとまだ丸い小さめのもってきました。
ライアー?スペードはイサナ・ロートカイルの話だと思ってましたが、
この子もそうなるんでしょうか?
いまんところは様子見てますw
マツエ便出来た奴はみてないんですよねー。
気にはなりますよね!
やっぱり、背ビレの第1~4、5くらいはギザギザしてますよ!
こんばんは!
Reply Deleteスペテンいいですよねー自分も大好きです!
このイサナから来たとされるスペテン、背鰭にも尾鰭にも
ほんのり黄色が入って通常のサンタイザベル産とは違う感じ
がします。
まぁ出所はどうであれ、いいアピストってことで。
sui-taさん
Reply Deleteおはようございます!
そうなんですよ!黄色いんです!どうなるか楽しみですよね。
今回の同ロットのなかにも黄色いタイプと黄色くないタイプがいますね?
迷わず写真の通り黄色をチョイスです。メスってことはなさそうですw
出処はどうあれ!いいアピストです。そこが全てです!
私のつられやすいネタなのでつられみました(笑)独断と偏見書き込みです。(文章が長いので面倒ならスルーで)
Reply Deleteまず、流通で南米サイドと日本サイドに分けて考えてみます。日本サイドから、輸入業者ではアピストNO1業者「K」、京都、千葉J、東京小売店P、うち などがアピストを輸入してますがどの業者も産地を変えるほどの見識もセンスもありませんし変えたところで売上になんら変化がないので無意味なのです。うちも産地偽装などと騒がれましたがこちらで変えてもはっきりいって意味がないのです。うなぎやマツタケの様に産地変えて高く売れたり沢山売れるのならやる業者もあるのでしょうけどね。次に小売店さん、私の知っている限り産地を考えられるセンスのある小売店さんは数えるほどしかありません。音羽A、横浜L、葛飾T、広島B、他2~3店かな。本文中で小売店やったらとありましたが、「インボイス名「イサナ」」と書いておくと、本当かどうか責任取らないが外国のシッパーはそう言っているよ。という逃げ口上が便利です(笑)
・・・・つづく
次に南米サイドです。
Reply Delete南米の方は産地、河名などほとんど興味なくどうでもよいじゃんっと思っている業者がほとんどなのを前提に・・・
非常に勝手な経験則で、採集人ー仲介者ー輸出業者と流通するとして、全てが南米の人だとすると各段階で産地の信頼度が20%位づつ落ちていきます。ゆえに信頼度40%位になってしまします。信頼度のあがる要因は信頼できる採集人、仲介者、輸出業者があることです。そしてあまり知られてない信頼度を上げるのに、同一の採集ロットで来るコリドラスを見るという手もあります。アピストよりコリドラスの方が顕著に地域の差がでます。ただインチキくさい仲介人の持ってくるアピストほど良いの?(興味があるの?)が多く困ったことです(笑)。そして輸出業者に産地を聞くとだいたい確かめずもせずにこの人が持ってきたからこの辺だろう、ここから来たからこの川だろうとインボイスに載せる事もかなり多いので注意してね。採集人が産地を隠す事はありますがそんなに多い事例ではなく、だいたい産地の興味のない輸出業者、仲介人が適当に言うことが要因な方が多いように感覚的に思います。
長文書きましたが、これだけ書いてさわりなので伝わったかどうかは不明です。
HEROさん
Reply Delete今日も長文ありがとうございます。
そうですよねー。ロカリティとか採集人には基本どーでもよいでしょうね!生活かかってますもんね。
コリドラスを見るのはたしかに有りじゃないかとは常々思ってはいますが、知識不足です。あれも結構混ざるから難しいイメージだけはもって飛び込まないように今のところは自粛してます。
横浜Lと音羽Aにはお世話になってます。
いつも面白い話をありがとうございますね!
ご無沙汰いたしております。
Reply Deleteこの間は大変参考になりました
この度 M水槽の設置場所も確保でき(しかも2つも)
アピストをいよいよ開始できる目処がたちました
これからも参考させていただきますので更新楽しみに
お待ちしてますね^^
アピストですがYchmltさんとyomeさんの影響で
アガシジィ テフェにしようかと思ってます
少し前のコメントでお見かけした「テフェムートンジーニョ」というのも気になってるのですが
種類違いなのですか? よくその名前を見かけるのですがテフェとテフェムートンジーニョなどたくさんありすぎて違いが覚え切れませんw テフェムートンジーニョのすごく綺麗な画像を見たこともあって
今、気になってます
これからもよろしくお願いします
管理人さん質問です。今、漁師さんが別件でコロンビアのカクエタ河(中流域)に行ってますがこのあたりで良いアピストは何か想像できますか?私のイメージですとクルジーの良いのがいそうだけど、クルジー系はいかんせんコアなお客様しかいないので相変わらず赤字便にはなりそうですが?他に何かいそうでしたら教えて下さい。
Reply Deletetakashiさん
Reply Deleteこんばんはw
最初から二つ設置とはいいですね♪
いろいろ試してみるとおもしろいですよ。
オススメはやっぱりソイル薄めに引いてやる
AQUALIFE2012年2月号とかの特集がオススメです。
amazonで買えますよw
アピストの名前の表記は
アピストグラマ・アガシジィ”テフェ”とかアピストグラマ・ビタエニナータ"ジャヌアリ"やら"マナキリ","テフェ","ペルー"などなどありますよね。
簡単にいうと"~~"はロカリティを示すことがほとんどです。だから、このテフェ・ムトンジーニョというのはアガシジィのテフェのもっというとムトンジーニョというエリアで採集された個体となります。
先の話ですが、このロカリティというのが曲者で信じていいのか悪いのか悩ましい情報なんですが、このムトンジーニョについては信頼できる有難い流通経路からです。
詳細は以下を!スクロールするとすぐ詳細説明の記事があります。
音羽の総本山様です♪
http://www.an-aquarium.com/An/NEWS/old-news/news2012-9.html
テフェには昔からカサンドラやバウアナ、ムトンなど細かいロカリティがついて来ることが多いです。ただテフェとなってる場合はあの辺のどっかという意味です。もちろんただのテフェとなってる個体にはムトンジーニョもバウアナもいろいろいると思いますが、採集した漁師さんに聞かなきゃわかりません。
まぁ、ロカリティ話はおもしろいですが、不確実極まりない領域ですので、あまり気にせず見て気に入った個体が一番です。
こちらこそよろしくおねがいします。
HEROさん
Reply Deleteこんばんは。思いがけない質問にびっくりしてますw
そうですね。。。
まだまだ勉強不足な自分がどーこーいえる次元では無い気がしますが、
せっかっくなので。。。
良いアピストかどうかは別問題ですが、たしかsp.caquetaとよばれ知られた魚がいました。
日本には自分が知る範囲では未入荷かなと。
ただ、比較的最近に学名がついたAp.playayacuが同種とされています。
記載論文ではナポ川のエクアドル領、アグアリコあたりでplayayacuは採れたそうなので
まったくちがう魚じゃないかとも思ってます。
TETRA本にもsp.Caquetaが出ておりコロンビア領カクエタ水系となってます。
写真を見ると・・・最近気になるコーダル2つに分かれる系にも見えますw
あとは知りたいことはsp.Rotpunkt(≒アラクリナでは?)などの魚は
Guaviare水系中上流域の魚となってますが、Caqueta水系上流のOrteguazaとGuayasでも
採集報告があるので中流域にいるのか気になります。
あのあたりにおそらく既存のマクマステリー系、クルジィー系、レガニ系の
隙間を埋める奴がいると踏んでます。もしかしたらsp.Caquetaがそうなのかもです。
見た目的にも。
クルジィはいるでしょうねwいっぱいw
とりとめのない自論ですいませんが、カクエタというとこれくらいしか思いつきません。
お返事ありがとうです。参考にさせていただき写真が来たら見てみます。
Reply Delete入荷させるかは微妙ですが、うちが入れなくても日本には来ると思います。
うちの良い魚の定義は
��)綺麗で皆が喜んでくれる魚(アピストでいうインカみたいの)
��)日本で数人のコアなマニアのみが熱狂的に喜んでくれる魚
体制から言って(2)の方がうち向きだと皆様がいってます(笑)
ナマズ類に比べて、アピストの売上比率は低いので誰かが少しでも喜んでくれないとモチベーションが・・・です。
HEROさん
Reply Delete間違いなく 2) ですね?
少なくとも自分にはありがたすぎる存在です。
ご苦労多いと思いますが、今後ともご活躍を期待しております!
SECRET: 0
Reply DeletePASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
お尻の綺麗な仔をカクエタ河で確認です
ぞこどの写真置場で確認してね。