日曜日, 12月 29, 2013

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Ap.サルピンクションって何者?


みんさん、アピスト好きですか?
自分は愛してますが、愛されません。



3カ月以上アピストいない状態が続いてます。

このままでは身が持ちません。Yome様にお願いしたいですが…返事が怖くてできません。


まぁ。。とっととタイトルの内容に移りましょう。

興味ある人も少しはいるでしょう。。画像は海外サイトからお借りしたものばかりです。


現状この名で入荷されてきたアピストはいません。(当たり前)

ですが、おそらくコイツがそうだろうといわれている奴らがおります。

Ap.カカトゥオイデスのカレイロあたりで採集されている個体群ですね。


音羽のごくごく限られたエリアではサルピンクションと小声でつぶやけば、

振り向くいてくださる素敵な人たちがいるはずです。

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Ap.cacatouides(=cf.Salpinction) Anori F1 (三河でアピスト:ヒロさんより有難うございます!)

では、2005年に記載されるも、一度も市場に現れない本家本元のこいつらは何者なのか?
などと考えてはおりました。
そして、ブラジリアンカカトにcf.Salpinctionの名が冠された際には
必ず手に入れて見分したいと思ってましたが、ドイツを見聞しているのが現状です。

普段ならFとってその表現型を確認していろいろ考えるのですが、
現状不可能ですので、飼っている人たちにお任せです。
飼ってない以上、個人的な見解は最小限にしたいので記載論文から見える
サルピンクションの姿を記してみたいと思います。
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はい、こちらです。(文献へのリンクです
この論文ではAp.salpinctionとAp.angayuaraという2種が新種記載されてます。
angayuaraはぺルテンシスグループに属する魚で、これも謎に包まれてますね。

さてさて、サルピンクションのいる場所は
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かなり詳細な情報がついてますが、そこに採集にいってもいないという噂です。

で、ここどこよという話ですかね?
もう少し伝わる地図にしましょう。
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前にも出したカカトグループ分布図のチョイ改訂版です。
真ん中のオレンジの星がManausu周辺のブラジリアンカカトです。
その下流の白い星がAp.アルアでその北にある灰色の星がAp.サルピンクションです。
もうすこしだけ寄ってみましょう。Google Mapお願いします!
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パッと見てわかる点はcf.サルピンクションは
アマゾン川のネグロではないほうの支流ソリモエス川のほうに集中してますが、
現状ではTefeまでは見つかってない。
そして、気になるのはミリですね。
自分のしってるMiri(ミリ)はサンタレンの向かいはアレンカーのそばなんです。
アガシジィは過去にもここから来たことあります。ここであのcf.salipinctionが見つかったとすれば
数百kmの空白を埋めてくれるのですが。。。地名は似た名前が多いので、違うミリかもしれまえん。

だれか情報くださいませ~~。
>追記
MiriはIg.MiriのことでAnori周辺のようですね。距離の問題はいまだ解決はしてませんね。。

さてトロンベタスですが、ご覧のとおりの場所です。近くはないです。
ですが、ネグロエリアのぞけばこのGoogle Mapのエリア全体にアガシジィはいます。
ただ最近ロカリティでの話には限界があることを感じますので、これ以上は申しませぬ。

ですので魚に聞きましょう。
論文にでてるAp.Salpinctionに登場してもらいましょう。


。。
。。。
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冗談きついぜ、クランダー先生….
写真は標本だけですかい?
あとは文章から想像するのみです。

① 骨格の話がありますが、これは解剖しないわからん情報だと思ってます。
   我々アクアリストの及ぶ領域ではないような
② 背びれの一番長いところは4~6本目である 
  最初の2,3本は黒~暗茶色である
③ アブドミナルストラプもラテラルバンドも体の後半でより強くなる
④ バーチカルバーはない
⑤ ドーサルブロッチに続く部分の背びれの基部は黒っぽい 
  背びれに模様は入らない

⑥ 尻びれの先端には茶色の縁取りがある
⑦ ラテラルバンドとアブドミナルストライプの上2本はコーダルスポットとつながる
⑧ 腹ひれの体側外側は黒い

などなど 詳細は原著へ

そして、問題はどこでAp.カカトゥオイデスとAp.サルピンクションの線引きをするかですが
いくつか挙げらているのは

Ⅰ:カカトのアブドミナルストライプは腹部のところで強く出るが、
  サルピンクションは尾筒で強い
Ⅱ:カカトやルエリンギの尾びれの赤ポッチは軟条をこえるが、
  サルピンクションはこえない

など
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ペルーのWild カカト (こちらもヒロさんより。)

この辺の確認は日本国内の皆様にゆだねたいと思います。

最後に追加12/28 以下の写真は海外でAp.cf.Salpinctionとなってる個体です。
マナウスとサンタレンの真ん中よりちょっとマナウスよりのItacoatiaraで採集されました。

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HUDSON’S WORLDで紹介されているHudsonさんの個人採集によるものです
一応、Apistogramma.comのMike Wise とノルウェーのTomCのお墨付きではある


以下、自己見解

皆様のブログでの写真などをみていると
この文章から浮かぶ像はAp.cf.サルピンクションと矛盾ないと考えてます。

トロンベタスの本物がくるまでcf.扱いは続くでしょうし、
そう扱わなければなりませんが、こいつら以上にAp.Salpinctionに近い魚もいない。
Ap.aruaのほうがロカリティは近いですが。。。全然違う。

記載地のリアル・サルピンクションが待たれますね!
2年後に世界に先駆けて日本に入ることを期待します。そしたら我が家に是非来てほしい。

しかし。。。
Ap.ユルエンシスとAP.アルパフアヨ
Ap.パラヤヤクとAP.アグアリコなど
分けちゃいけないとも思わないが、この新種記載は正直どうかと思う。

昔は、白人と黒人、黄色人種を別種扱いにしてるくらいの認識だったが、
最近やってることは黄色人種の中で必死に日本人と中国人と韓国人を分けようとしてるような作業だ。
もしかしたら、関東人と関西人を分けるレベルかもしれない。

もうついていける気もしないし、アピストの本質でもないと感じます。
こんなことより
最近は帰国したら飼いたいアピストについて妄想してなんとか生き永らえてます。
では、
良いお年を

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4 Comments

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A Happy New Year!
亀コメですみません。
やっぱ、原典にまであたって考察されておられるとは、スゴい。本物だわー。
ドイツだと夜は結構長いと思うんで、このような記事期待してます。

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taketatuさん
Happy New Year!
コメントありがとうございます。やはり頂けると励みになります。素直に嬉しい限りです。
なんでもしっかり確認できれば本物だと思うんですが。。。なかなか。
魚がいないとどうにもこういうお固い内容が増えてしまいます。
この時期は日の出9時で日の入り4時なので
ずっと夜なイメージです。
夏が待たれますが、たしかに記事はすすむかもしれませんねw

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本年も宜しくお願い申し上げます。
亀コメでほんといつも申し訳ございません。
最近はなかなかこちらの都合で・・・。
相変わらずの素晴らしいブログ記事の更新で関心が高いです。Salpinctionはとても興味があります。
昨シーズンにもっとcf.をいろいろと購入しておくべきでした(泪)。

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ヒロさん
コメントありがたいです。
亀でもウサギでもウェルカムです。
cf.ものは気になりますよね。自分も手が出やすいです。
ただ、キリがなくて水槽がたりなくなっちゃんですよねー
この記事にあたりあましては、何度もヒロさんやパパさんのブログの写真見させていただきました。
ありがとうございました!

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