多分。。。希少種ではないかなという一種の紹介ですね。
そして、おそらくヴィエジタ同様にその本来の姿については議論がある一種です。
名をApistogramma moaeといいます。記載はJurua川の支流でmoa川です。
周辺のイガラッペ(=小川)でも採集報告はあります。
昨シーズンにsp.Cruzeiro(=ジュルアエメラルド)がいっぱいきた時に
実は少数ですが、国内にも何ペアか導入されました。
自分がアピスト始めたときは幻レベルだった魚です。今もですかね?
結構良いサイズですので年内が勝負ですね。頑張って二腹くらいほしい。
生息地はピンクの丸の中。非常に限られてます。一応、クルゼイロからなのでブラジル便で来るはず。(追記:ペルー便でもきます。)
さて、我が家では前に出てきてくれないオスNo.1で写真全然取れません。
なので、Ap.Moaeのヨモヤマ話を。なにゆえヴィエジタなみかと。。。
まず一見してコロコロ系である。ここは誰も異論のないところかなと思います。
ヒレは特別に棘条が伸びるタイプではない。
となると。。。
レガニ・エウノータス・クルジィ・カエティなどに近縁な匂いがありますね。
とくに過去にエウノータスとの混同が非常に目立つ印象を持っています。
本種とエウノータスに共通する特長で他種との比較になる点は
『トランスヴァーサルバー(vertical barとも)は必ずあるが、
ラテラルバンドの上下で濃さが極端に変わり下側でかなり弱い』
数はエウノータスでは6本。モアエは5-6本です。
*一応、Ap.シュテッキーやシュタインダックネリーなどでも上下差を認めますが、
他にいくらでも鑑別のポイントがありますから、問題にはならないでしょう)
ちなみにこのバーの本数の話は実はこの辺の種の判別にすごい大事です。
まぁ、そんなわけでエウノータスとのロカリティ抜きでの判別は困難です。
ちょうど、ヴィエジタじゃないよ、マックだよってカンジで
モアエじゃないよ、エウノータスの一種だよ、みたいな。
そして、ここからが個人的に気になるところですが。。。
最近の洋書で取り上げられてるmoaeは
かなり赤いブロッチが顔の下半分から胸にかけて出現してます。
こんなカンジです(海外のロシア語サイトより拝借。Спасибо.)
胸びれの基部が赤くて、まぁエウノータスに近縁なのはいんですが。。。
コレ。。。シュワルツブルストもといCinilabraじゃないですかね?ウチのともまた違うけど。。。(ウチのはsp.Masken)
*一般にシュワルツブルストと呼ばれてるのも何種類かは混じってると思ってますが)
ウチのテトラ本はドイツ語なので自分はさっぱりですが。。。
Moaeがこんなクルジィ・レッドブレストのような種には見受けられません。
しかも、
この魚はペルー便でsp.Nanay(≒sp.Papagei)などが来た時の入荷のようなんで
コレがMoaeってのは多分違う。。。
sp.クルゼイロやモアエはブラジルから陸路でペルーに入りペルー便で空輸されるようです。
おそらく、レティシア経由でしょうか?
ちょうど話題になったエクアドル/ペルーのロカフェルテと一緒の話。
詳細はペスカドールさんのこの記事が細かくかいてくださってます。
http://aquapesca.exblog.jp/18864042/
多分Moaeはテトラ本にあるような地味男さんでいいんだと思います。
ウチのもちゃんと地味です。。。ちゃんとね。。。(涙)
嫁さんは元気に前に来てくれますね。
もっとイイ写真撮れたら、また載せます。
〈余談〉
しかし、sp.シュワルツブルストはややこしい。
尾ビレみればすぐわかりますが、
①上のようなエウノータス、クルジィタイプの個体で、格子状の模様が中心に少し入るくらいの尾ビレのタイプ
と
②シングーアピストみたいな格子模様がメインで物によっては
Sp.Maskenと呼ばれているタイプ
の2種は日本にいると思います。混乱がありますね。
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2 Comments
またまた渋い個体をお持ちですねw
Reply Delete私もモアエときたら、「とても地味なヤツ」という印象しかありません(笑)
洋書を見ても、地味ぃなヤツと、エウノータスを赤にした感じの個体等、書物によって種そのものが別物なのが記載されていたりしますから益々迷ってしまいますね(汗)
私の中のモアエは、ychmltさんがお持ちの個体と同じ感覚ですので、是非ともまた今後紹介して欲しいですね(^-^)
apisto_gallreyさん
Reply Deleteいつもコメントありがとうございます。
このあたりは混乱をまねきますよね。Viejitaもそうなんですが、テトラ本を正しいという認識でやればこうなるっていうのが多い印象です。
だから、もしテトラ本が違ったら。。。アウト!